課題と注意喚起
防護対策 – 防じんマスクを正しく着用!
被災地では、日常的に粉じんが舞っており、呼吸器障害(急性肺炎・気管支炎・肺結核など)への注意が必要です。
特に、がれきや土砂の撤去・建物の解体現場では大量の粉じんが発生し、その中には、人体に危険なアスベスト(石綿)が含まれている場合があります。
阪神淡路大震災の時、無防備な状態で作業したために粉じんやアスベスト(石綿)を吸い込み、後に健康被害を起こした例が、少なからず報告されています。
東日本大震災では、建物内にあったアスベスト(石綿)が津波によって広範囲に拡散された可能性があるため、より注意が必要と思われます。また、被災地では、肺炎患者が急増しており、粉じん対策の徹底が叫ばれています。
被災地では、普段からマスクを着用すること、また、屋外に長時間いる場合や粉じんが多く発生する作業現場では、防じんマスクを必ず着用してください。
粉じん・アスベスト(石綿)の危険性の周知およびマスク着用の徹底が当協会の今後の課題です。
ボランティアの方を受け入れる側は、粉じん・アスベスト(石綿)の危険性および防護の必要性を作業する方に指導をお願いいたします。
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被災地では物資の調達が難しいので、ボランティアの方はヘルメット・手袋・ゴーグルなどとともに以下に示す防じんマスク(粒子捕集効率95%以上)を事前に用意してから現地に向かうようにしてください。
推奨する防じんマスクは、 厚生労働省の国家検定試験に合格した区分2以上のもの(RS2・RS3または、DS2・DS3と表記されています)ですが、手に入りにくい場合は、N95の防じん用マスクをお選びください。
※記号の意味
R:フィルター交換タイプ D:使い捨てタイプ S:固形粒子用 N95:粒子捕集効率95%以上・耐油性がない
数字の意味
2:粒子捕集効率95.0%以上 3:粒子捕集効率99.9%以上
※N95の表記があるマスクでも、ウィルス用・花粉用などの用途のものもあります
また、作業を行う際には、防じんマスクを隙間なく正しく着用してください。(装着が不十分ですと、マスクの効果が低下します)
健康被害から身を守るマスクの正しい着用について
粉じんは呼吸器障害を引き起こすことがありますが、状況にあったマスクを選び、正しく着用することで、多くの場合、防ぐことができます。
4つのポイントを説明いたします。被災地での活動にお役立てください。
>>> マスクの種類について
当協会からのお願い
今後被災地においては、監督官庁、自治体等より規制や指導が行われる可能性があります。
それらの情報には十分ご注意下さい。当協会としても最新の情報をできるだけ迅速にお知らせしていきます。
また、現地では、それぞれの事情に応じた対応が求められると思われますので、作業においては現地の指示に従って、無理なく安全に作業を進めるようにしてください。
現地での皆さまの安全を、協会スタッフ一同心よりお祈りいたします。
受講者様のご希望に合わせ、以下のタイプの講習会もご用意しています
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