安全確認のための「指差し呼称」
これまでも「指差し呼称」と当たり前に使ってきましたが、指差し呼称は作業を安全に、誤りなく進めていくために欠かせないものです。危険のポイントを含むような作業の要所要所で確認すべきことを、その対象を見つめ、しっかり指差します。そして大きな声ではっきり「~ヨシ!」と呼称して確認します。
左手は腰に当て、背筋を伸ばしてキビキビと行いましょう。
これまで事故・災害や重大なミスがあった作業や、重大な事故・災害に結び付きそうな作業、複雑な内容で他に似た作業もあるため、間違いが起こりやすい作業の時に行うといいでしょう。
確認の対象となるものは、作業の内容によって異なります。まず自分自身のこと(作業位置や姿勢、服装その他)、一緒に作業する相手、また作業する設備や機器などになります。
財団法人(現、公益財団法人)鉄道総合技術研究所により行われた効果検定実験によれば、「指差しと呼称を、共に行わなかった」場合の操作ボタンの押し間違いの発生率が2.38%。「呼称のみ行った」場合の押し間違いの発生率は1.0%で、「指差しだけ行った」場合の押し間違いの発生率は0.75%でした。
指差し呼称を行うことは、確認の精度を向上させ、作業への意識を高めてミスを減らす有効な手段として、一定の効果を上げていることが確認されています。
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