4. その他石綿を取り扱う作業者の留意事項
1.石綿(10μ以下の繊維)ばく露と喫煙(1μ以下の粒子)は、どちらも肺胞等に侵入し肺機能を痛めます。また、喫煙者は石綿の種類に関係なく肺がんのリスクが増大することが知られています。
2.石綿の種類のうち、青石綿(クロシドライト)、茶石綿(アモサイト)は角閃石類で、特に中皮腫の発生のリスクが高いので、自分が取り扱っている石綿の種類を事前調査結果の掲示板等で確認してください。
3.石綿作業にあたっては、指示された以外の部位に石綿が含まれている可能性のある場合は、速やかに石綿作業主任者に報告し、決してその部位を触ったりしてはいけません。
4.セキュリティーゾーンに入る場合、空気の流れが除去等作業場へ流れていないと感じた場合、直ちに石綿作業主任者に連絡してください。
5.隔離養生シートの破れ等に気が付いた場合は、石綿作業主任者に連絡してください。
6.除去等作業場所には、集じん・排気装置を設置していますが、異常な音や吸い込みが悪いように感じた場合は、作業主任者に連絡してください。
7.集じん・排気装置のダクト管が折れ曲がったり破れたりしている場合はその場で応急処置を施し、作業主任者に報告してください。
8.石綿は、一般には綿等のように見えますが、除去の仕方によって飛散し、目に見えない大きさになり、呼吸器系に入っていく可能性があります。決して破砕したり乱暴に扱わないようにしてください。
9.除去等作業場所から退室するときは、エアシャワーや拭き取りなどにより保護衣等に付着している石綿を除去し、所定の退室手順で退室してください。作業靴の底面の石綿等の付着にも注意してください。
10.呼吸用保護具は、作業者の健康確保に極めて重要ですので、正しい着用方法・手順を知っておくとともに、保守管理を十分行ってください。
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