【第4章】 危険予知活動、訓練⑤
グループ演習(ワーク)
(1)KYTグループ演習の目的
①現場の具体的事例を踏まえた討議を行う事で、教育内容の理解が深まる。
②受講者同士の討議を通じて、お互いが気づきあう事により、受講者の理解度のばらつきを少なくできる。
③受講者間で連帯感、仲間意識、相互刺激などによる相互啓発が図れる。
④人間の持つ五感をフルに活用し、体全体で理解度を高めることができる。
(2)グループ演習の進め方
■グループ演習(ワーク)手順
(1)第1回目の共通ワークは自己紹介
1.グループ分けを行う
□1グループは4名から最大で6名とする
□属性があれば出来る限りバラバラにする
男女、年齢、経験、職種、所属等
□必要に応じて感染症対策を考慮する
□筆記用具
□講師が巡回できる間隔で机等を配置する
□シマは対面しない向きを講師側(前)とする
2.名札等をメンバーから名前が見えるように机の上に置く
3.グループごとに、「よろしくお願いします」と挨拶を行う
4.自己紹介用下書き紙を配布する
5.5分間で自己紹介用の下書きを設問に合わせて具体的に書き込む
6.グループ名称とグループ内発表順、を自主的に決める
7.下書きを見ながら各3分間で自己紹介をする
時間管理は最後に発表する人(タイムキーパー)から順番に行う
タイムキーパーが「開始」~3分~「終了」と合図を出す
発表者は「終了」の合図の後キリ良く、「以上です」と自己紹介を終わらせる
8.全員で発表者に拍手する(承認欲求を意識する)
9.次の発表者に移る
10.全員が終わったら、他のグループすべてが終わるまでフリートークタイム
絶対に沈黙しないように、お互いに気になった点などを声に出していく
11.全グループの終了を確認して講師は終了宣言する
ここで講師の自己紹介を改めて入れても良い
「3」の挨拶から終了までで約20分(4名)から28分(6名)はかかりますので
準備含め25~30分かけて「良い人間関係構築」を意識して進めていきます。
事業所内で実施する場合は、人間関係の構築が出来上がっているので、自己紹介の設問を減らし時間省略(1分)しても良いと思います。
もし、受講者さんの緊張がほぐれないときは、グループ対抗で「メンバーに共通する項目」をいくつ見つけられるか3分間のミニワークを行います。共通点は何でもありで、多いグループは20以上見つけることができます。(合図は講師)
□共通点の例
〇全員が男性 〇全員が建設業 〇全員が日本人 全員が関東圏に住んでいる
〇全員がラーメン好き 〇全員が喫煙者 〇全員が釣り好き 〇全員が右利き
など、何の制限もなしで共通点を探し出します。
時間になったらそれぞれグループごとにいくつ見つかったか、数で評価をし、勝利グループには盛大な拍手をプレゼントします。
自己紹介用下書き用紙
出来る限り「具体的」に「理由」を書いてください。曖昧さがあったり、内容に不足があると他のメンバーに「自分はこういう人間です」と伝わりません。また、共通点に気が付くと人間関係は早く良い方向に構築されていきます。これは部下との人間関係でも同じことが言えるでしょう。 (「特になし)はダメです)
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