【第2章】自由研削用といし①
自由研削といしとは、研削、研磨、切断等をするための工具です。材料の種類・配合方法などにより、非常に多くの種類があり各種作業に適応しています。また、特殊な作業でオーダーメイドされる場合もあります。
第1節 研削といしの概要①
研削といしは、以下の三要素から構成されています。
と
結合剤:と粒を結合する接着剤
気孔:といしと結合剤の間にあるすきま(研削時に生じる切屑や熱を逃がす)
研削といしは、加工物を削ると粒(砥粒)が結合剤により固められ、そのすきまに切屑を逃がす気孔を設けた構造であり、加工物を削ることによりと粒(又はと粒の一部)は脱落し新たに鋭利な表面が現れます。そのことを繰り返すので、いつも新しい砥粒で加工できるのです。(といしの自生作用)
反面、これは「といしは壊れていくから切れる」ということでもありますので、「といしは壊れやすいもの」ということを念頭に作業することが必要です。
研削といしの一般的な特徴
1.と粒は加工物より硬い
2.といしには、と粒が無数に結合され、それぞれが刃物の役割をしています。刃先が小さくても高速回転のため、加工面に刃先が接触し、通過することにより大きな力を発揮し、高能率に加工することができます。
3.刃先の摩滅した砥粒は、脱落し、常に新しい刃を出し、絶えず新鮮な切れ味を保ちます。(これを自生作用といいます)
また、研削といしは加工用途によりと粒の種類、結合剤、粒度、結合度、形状、縁形等多岐にわたる分類があります。これらは研削盤(グラインダ)の種類によっても使い分ける必要があり、また、JIS規格などで表示・区分されています。
といしには大別すると次のような分類があります。
1.と粒・・・・・・・・と粒の種別
2.粒度・・・・・・・・と粒の大きさ
3.結合度・・・・・・・といしの硬さ(と粒を保持している強さの程度)
4.組織・・・・・・・・といしの容積に占めると粒の割合
5.結合剤(ボンド)・・と粒を保持している材料の種類
6.形状・・・・・・・・といし全体の形
7.縁形・・・・・・・・といしの縁面の形
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