熱中症の症状
熱中症は、症状によって、以下の表のようにⅠ度(軽症)、Ⅱ度(中等症)、Ⅲ度(重症)の分類がなされ、応急措置の目安となっています。
熱中症の重症度分類・応急措置 *参考:環境省「熱中症 環境保健マニュアル2009」
熱中症とは、高温・多湿な環境下で、体内の水分・塩分(ナトリウム)バランスが崩れて、体に障害が起きている状況の総称です。 めまいや失神、頭痛、吐き気、筋肉痛などの症状から、意識障害・痙攣(けいれん)・高体温などを引き起こす重篤なものまで様々な症状があり、場合によっては死に至ることもあります。
分類
症状
応急処置
Ⅰ度
(軽症)めまい・失神
脳への血流が瞬間的に不充分になったことによって
起こる「立ちくらみ」の状態。「熱失神」と呼ぶこともある。
筋肉痛・筋肉の硬直
筋肉の「こむら返り」のこと。その部分の痛みを伴う。
発汗に伴う塩分(ナトリウム)の欠乏により生じる。
これを「熱痙攣(ねつけいれん)」と呼ぶこともある。
大量の発汗涼しい所へ移し、水分・塩分を
補給する。
誰かが付き添い、
症状が改善しない
場合や
悪化する場合には
病院へ搬送すること。
Ⅱ度
(中等症)頭痛・気分の不快・吐き気・嘔吐・倦怠感・虚脱感
体がぐったりする、力が入らないなどがあり、
従来から「熱疲労」「熱疲弊」と言われた状態。自分で水分・塩分を
取れないようなら、
すぐに病院へ搬送すること。
Ⅲ度
(重症)意識障害・痙攣(けいれん)・手足の運動障害
呼びかけや刺激への反応がおかしい、体にガクガクと
ひきつけがある、真直ぐ走れない・歩けないなど。
高体温
体に触ると熱いという感触。従来から「熱射病」や
「重度の日射病」と言われていたもの。死亡事故につながる可能性が
高い症状なので、一刻も早く、
病院に搬送すること。熱中症とは何か?
(日射病・熱射病・熱疲労・熱痙攣・熱失神などの総称です)
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