【第3章】第1節 労働災害発生状況について
1.労働災害発生件数
労働災害発生件数は、長期でみれば減少傾向にありますが、ここ10年ほどは高止まりとなっています。
平成29年の休業4日以上の死傷者は、全産業で120,460人(28年117,910人)にのぼり、死亡者も978人(28年928人)となっています。
平成29年の労働災害統計より(1月1日~12月31日)
死傷災害 | 死亡災害 | 左のうち墜落・転落死 | |
---|---|---|---|
全産業 | 120,460 | 978 | 978 |
製造業 | 26,674 | 160 | 28 |
建設業 | 15,129 | 323 | 135 |
2.墜落・転落災害について
墜落・転落災害については、足場関係等の規則改正などでその防止を図っていますが、最近の傾向として高さ2m以上の箇所での墜落制止用器具の使用は定着してきたものの、使用器具や装着方法が適切ではないために、墜落時の衝撃で内臓破裂や脊椎損傷など、場合によっては死亡や重篤な後遺症につながるような死傷災害が多くなっています。
これが、フルハーネス型墜落制止用器具が使用されるようになってきた主な理由です。
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