【第5章】第1節 フルハーネスの装着の方法①
1.作業開始前点検
墜落制止用器具取り扱い作業では、不良品を使用することによる危険を防止するため、作業開始前点検を行います。
作業開始前点検は、指差し呼称の実施と記録が重要なポイントになります。
指差し呼称は具体的に「ヘルメットのあごひも、緩みヨシ!」と行います。
点検表の例
点検項目 | 結果 | |
---|---|---|
親綱 | 1スパン10m以下に弛みなく緊張されているか | |
摩耗、損傷、劣化、変形、変色等ないか | ||
墜落制止用器具 | 各ベルト部に損傷、劣化、変色等はないか | |
バックル、D環に損傷、劣化、変形はないか | ||
ランヤードに摩耗、損傷、劣化、変形、変色等ないか | ||
フックに損傷、劣化、変形はないか | ||
各ベルトが緩んでいないか | ||
D環の位置は、肩甲骨の少し上方にあるか | ||
保護帽 | 墜落用保護帽を使用しているか | |
帽体に損傷、変形、劣化はないか | ||
衝撃吸収ライナー等に損傷はないか | ||
あごひもは確実に締めているか | ||
安全靴 | 適切なサイズを使用しているか | |
靴ひもは確実に締めているか |
※「使用開始年月」を必ず記入しておきましょう。
[使用期限の目安]
➡ ロープ、ランヤード、ストラップは使用開始してから2年、それ以外については使用開始してから3年
(メーカー業界団体自主基準)
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