【第4章】第2節 熱中症対策の事例(2)
1. 予防対策事例
熱中症を予防するための対策及び発症した際の処置について事例を紹介します。
(5) 情報収集のための参考サイト
① 厚生労働省ホームページ
PCサイト:
・職場における労働対策
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/anzen/anzeneisei02.html
・熱中症関連情報
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/nettyuu/indeX.html
② 環境省熱中症予防情報サイト
PCサイト:http://www.WBGT.env.go.jp
スマートフォンサイト:http://www.WBGT.env.go.jp/sp/
携帯サイト:http://www.WBGT.env.go.jp/kt
③ 気象庁ホームページ
(ア) 高温注意報
翌日または当日の最高気温が概ね35℃以上になることが予想される場合に、以下のサイトで発表
PCサイト:http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/kurashi/netsu.html
(イ) 高温に関する気象情報
向こう1週間で最高気温が概ね35℃以上になることが予想される場合に、以下のサイトで発表
PCサイト:http://www.jma.go.jp/jp/kishojoho/
(ウ) 高温に関する異常天候早期警戒情報
5日後から14日後にかけての7日間平均気温がかなり高くなることが予想される場合に、毎週月・木曜日に以下のサイトで発表
PCサイト:http://www.jma.go.jp/jp/soukei/
(エ) 1か月予報及び3か月予報
毎週木曜日に1か月予報を、毎月25日頃に翌月以降の3か月予報を以下のサイトで発表
PCサイト:http://www.jma.go.jp/jp/longfcst/
(オ) 気候系監視年報
過去の気候系の特徴をまとめ、以下のサイトで発表
PCサイト:http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/diag/nenpo/indeX.html
(6) 作業環境の整備
建設業における作業現場では、作業環境の整備を工夫することで熱中症予防対策を実行している現場があります。これらの事例を以下に列記します。
資料:建設現場における熱中症対策事例集 国土交通省① 現場詰所にエアコン、冷水機、製氷機、シャワーを設置しています。
② 現場詰所に畳を敷き休憩時間に涼しい場所で横になれるようにしています。
③ 屋外の作業場所付近にテントを設置し日陰を作ります。
④ 仮設トイレの屋根上にすだれを張りトイレ内の気温上昇を抑制しています。
⑤ 交通誘導員配置場所にビーチパラソルを設置し日陰を作ります。
⑥ 作業場所に温度計と湿度計を設置し現在の気温湿度がわかるようにします。
⑦ 作業場所によっては WBGT 値を用いて作業時間休憩時間を調整しています。
⑧ 換気が不十分な屋内作業場所に大型扇風機または送風機を設置し通風を良くしています。
⑨ 作業場所、及び休憩室、その他に、スポーツドリンク水、塩分およびミネラル補給用錠剤(塩タブまたは塩飴)、冷たいおしぼり等を常備します。
⑩ ヘルメットの後部に日よけのタレ布を取り付けて熱輻射を遮ります。
(7) 職場巡視
定期的な水分及び塩分の摂取に係る確認を行うことや、特に熱中症の発生の恐れのある気象条件時には、巡視を頻繁に行うことが重要です。
WBGT値のリアルタイム計測、携帯型WBGT値測定器により現場職長が測定値を常に確認できるようにします。また、点在する作業現場への巡回車両に経口保水液や冷却用品を搭載しています。
資料:建設現場における熱中症対策事例集 国土交通省2. 【理解の確認と討議】
【理解の確認】
- 熱中症予防のために、作業環境で改善すべき項目は何ですか?
- 熱中症の作業者の応急措置は、何をいつ、だれが、どこで、なぜ、どのように実施しますか?
【討議】
- 紹介された事例から自分たちの職場でもできそうな熱中症対策を協議し、リストアップしましょう。
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