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【第5章】第3節 災害事例①

3-1 酸素欠乏症等労働災害発生状況

厚労省発表「酸素欠乏症・硫化水素中毒による労働災害発生状況」より

(1) 酸素欠乏症

2023年の酸素欠乏症による労働災害は、3件(前年比1件減)であり、被災者は4人(前年比2人減)、うち死亡者は4人(前年比1人減)であった。

過去20年間(2004年~2023年)の労働災害は計118件であった。


酸素欠乏症の労働災害発生状況
酸素欠乏症の労働災害発生状況の推移

(2) 硫化水素中毒

2023年の硫化水素中毒による労働災害は、2件(前年比2件減)であり、被災者は2人(前年比3人減)、うち死亡者は0人(前年比2人減)であった。

過去20年間(2004年~2023年)の労働災害は計68件であった。


硫化水素中毒の労働災害発生状況
硫化水素中毒の労働災害発生状況の推移

(3) 酸素欠乏症等の業種別発生状況(2004年~2023年)

① 酸素欠乏症

過去20年間の業種別発生状況をみると、製造業が最も多く、次いで建設業であり、この2業種で全体の約7割を占めている。


② 硫化水素中毒

過去20年間の業種別発生状況をみると、製造業、建設業、清掃・と畜業が多く、この3業種で全体の約8割を占めている。


表3 業種別発生状況(2004年~2023年)
図3 業種別発生状況(2004年~2023年)

(4) 酸素欠乏症等の月別発生状況(2004年~2023年)

① 酸素欠乏症

過去20年間の月別発生状況をみると、発生件数が多い月は10月の16件、7月の15件である。


② 硫化水素中毒

過去20年間の月別発生状況をみると、発生件数が多い月は、7月の11件、5月、6月の10件である。


表4 月別発生状況(2004年~2023年)
図4 月別発生状況(2004年~2023年)

 

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