第8回講師研修会
新型コロナウイルス感染予防対策として、テレワークの増加やテレビ会議などインターネットを活用した各種の取り組みが盛んに行われており、労働安全衛生に関する各種教育についても厚労省が特別教育を対象としたeラーニングについて一定の条件を示すなど、社会全体での認知度やそれに伴う要求度が高まっている状況です。
当協会も前々回(第6回:令和2年5月30日)、前回(第7回:10月1日)とオンライン研修をテーマとした講師研修会を実施しましたが、今回はそれらを踏まえ、具体的な資料を作成したうえでZoomを使用した職長・安全衛生責任者教育の進め方についての研修を実施しました。
講師
講師は引き続きお二方にお願いしました。
まずは肩慣らしと実践を兼ね、「オンライン研修の期待と不安」をテーマに3~4人のブレイクアウトルーム(BOR)に別れ、自己紹介と発表・共有作業を行いました。
地域が広範にわたることもあり普段講師同士が直接会話することは少なく、アイスブレイクの進め方を体験で学ぶ機会になったと思います。
所定の時間が経過し、全員が再度ミーティングルームに集合して、出された意見を発表し全体で共有することにより、自分では気づかないことを知ることが出来、グループワークならではの効果を肌で感じることが出来ました。
職長・安全衛生責任者教育カリキュラムに沿って
次に、例えば最初に告知しておくべきことなどをまとめたPPT(パワーポイント)など作成済み資料を基に、実際の講習開始時からを想定し順を追った説明がありました。
また、分刻みで作成したタイムスケジュールに沿った進め方や、特に演習を伴う科目に関する具体的なテーマと資料、展開の方法・注意点などについての説明がありました。
体験で楽しみながら学ぶ工夫
「オンライン講習は通常講習より疲れる」という評価が多い中で、少しでも楽しみながら内容を習得していける工夫についても具体的な提案がありました。例えば「不安全行動」を減らすための人間の行動特性を解説する場面では、じゃんけんを例に短時間での体験により理論を実感することが出来ました。
資料説明
Zoomなどの双方向オンラインシステムを使った講習を企業様等からの依頼により実施する場合、技術者の常駐など一定の条件とともに、業種をはじめ実施科目や人数・実施形態などがそれぞれ異なるため、例えばグループワークの際のグループ分けのメンバーなど具体的なご要望にお応えすることなども踏まえ、通常講習に比較してより詳細な事前の打ち合わせが必要と考えられます。
そこで、「事前打ち合わせの際の確認事項」や詳細な「タイムスケジュール」についての説明がありました。
質疑応答・まとめ
最後に質疑応答の時間が設けられ、予定時間を超えて活発な会話が交わされました。
今回は急遽企画した研修で告知日と実施日が1週間足らずと短かかったにも拘わらず18名の参加があり、体験者からの報告やアドバイスを聞くなど、実践に向けての有意義な研修になったと思われ、最後に行ったこの研修に関するアンケートの結果からも好評であったことがうかがわれました。
今回も北海道から沖縄まで各地の皆さんの参加があり、旧知の方も増えお互いに健康に留意しご活躍して頂くようお願いして散会しました。 この便利なツールをより有効に活用するための研修を、今後も重ねていきたいと考えています。
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