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第3章 作業開始時の設備の点検

(1)エアラインマスクと空気呼吸器

エアラインマスク・空気呼吸器、局所排気装置、エアシャワーについては、作業開始前に決められた方法で点検をしなければなりません。
それぞれの使用前の点検項目について、以下例示します。


■エアラインマスク

ア.面体(マスク)

①しめひもの調節は適当か、ひもの弾力性はあるか、切れはないか。

②眼枠周辺の面体ゴムに裂け、亀裂、ピンホールなどがないか。

③アイピースと眼枠は締まっており、気密漏れはないか。ひび割れはないか。

④排・吸気弁に異常はないか。通常の状態で弁が閉じているか、弁座は粘り着いていないか。

⑤連結管がある場合、これを引き伸ばしたときに、裂け、亀裂、著しいへこみがないか。

イ.空気袋(ある場合)

①亀裂や著しいつぶれがないか。

②内部のつまりや汚染がないか。

ウ.コンプレッサ

①安全弁、圧力計の作動は良いか。

②油系統(油の量や汚れ具合など)は大丈夫か。

③調節弁の作動は良いか。

④空気清浄器の性能は良いか。

エ.ホース

①亀裂や著しいつぶれがないか。

②内部のつまりや汚染がないか。

③ユニオン(接続部)のねじ山の壊れ、つぶれ等がなく、密着は良いか。

オ.その他

①腰バンドは切れたり、はずれたりしていないか。

②各部品の接続状態は良いか。


■空気呼吸器

使用前に次のことを点検してください。

①ボンベの圧力

②高圧導管等の気密状態

③警報装置の作動

④吸気管、面体及びアイピースの破損の有無

⑤呼気弁の状態

(2)局所排気装置

局所排気装置については、作業開始前に次の点検をしてください。

①スモークテスターを使うなどして、吸気の状態を確認する。

②ダクトの破損、接続箇所のゆるみ、粉じんの堆積などがないか確認する。

(3)エアシャワー

エアシャワーについては、作業開始前に次のことを点検してください。

①エアシャワー室内のエアジェットの気流が十分か。

②エアシャワー稼働中に、出入り口部等から、空気の漏れ出しがないか。

③集じん機部分に大量の粉じんが貯留していないか。

 

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