第5章 ダイオキシン類のばく露の防止に関し必要な事項
ダイオキシン類のばく露の防止に関し必要な事項
1 休憩場所の確保等
廃棄物焼却施設における運転、点検等作業及び解体作業に従事する作業者の作業衣に付着した焼却灰等により、休憩室が汚染されない措置を講ずる必要があります。
また、休憩はこの休憩室を利用するようにしてください。
2 喫煙等の禁止
ダイオキシン類は、粉じんやガス状のものが呼吸を通じて体内に吸入されるほか、手指に付着した粉じんが飲食物等と一緒に体内に入る可能性があるので、作業場では、飲食物を口に入れたり喫煙は禁物です。
3 女性への配慮
母性保護の観点から女性労働者に対して廃棄物焼却施設における運転・点検等作業及び解体作業における就業上の配慮を行うこととされています。
作業に当たっては、事業者等の指示に従ってください
4 熱中症の防止
呼吸用保護具、保護衣等を着用しての作業は、大変厳しい作業になります。特に、夏場の点検等作業及び解体作業では、熱中症が発生するおそれがあります。多くの熱中症は、「これくらいなら」、「もうちょっとだけ」と作業を頑張ってしまうことで発生しており、死亡に至ることもめずらしくありません。無理をしないで適宜体憩をとり、休憩室等で水分・塩分等を補給してください。
また、体温の上昇を防ぐような服装を工夫することも重要です。
暑さが厳しいときには、作業を中止することも考慮する必要があります。
5 墜落災害の防止
点検等や解体作業などでは高所での作業があり、墜落の危険が伴います。特に、呼吸用保護具、保護衣等を着用しての作業では、何も着けてないときに比べ、視野が狭くなったり、動きにくくなったりするので、一層危険性が増します。
こうした危険に対処するため、事業者は、高さが2m以上の箇所で作業を行う場合において、墜落のおそれのあるときは、足場を設ける等の方法により作業床を設け、その作業床を使用させること、作業床の設置が困難なときは、墜落制止用器具を使用させることが義務付けられています。
墜落制止用器具は、確実に使用するとともに、エアラインマスクのホースなどが絡まないように気を付けながら作業を行ってください。
6 感電災害の防止
点検等作業及び解体作業では、アーク溶接・溶断における感電の危険もあります。特に、汗をかいて体が濡れていると、感電しやすくなります。
ドームの内部等導電体に囲まれた場所で著しく狭あいなところ、又は墜落により労働者に危険を及ぼすおそれのある高さ2m以上の場所で、鉄骨等導電性の高い接地物に労働者が接触するおそれのあるところにおいて、交流アーク溶接機を使った作業(解体作業)等を行うときは、事業者は、交流アーク溶接機用自動電撃防止装置を使用させることとされています。これ以外の場所でも、交流アーク溶接機用自動電撃防止装置を使用するのが望ましいでしょう。
適切な機器を確実に使用して、感電災害を受けないように注意してください。
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