【第2章】第2節 フルハーネスの装着方法
1.墜落制止用器具の使用方法
1.作業内容に応じた器具の選定
フルハーネス型にも様々な種類のものがあるので、作業内容などに応じて適切なタイプのものを選定します。(前述「フルハーネスの種類及び構造」参照)
2.体重などに応じた器具の選定
墜落制止用器具には、使用可能な最大質量(85kg 又は 100kg。特注品を除く。)が定められているので、器具を使用する者の体重と装備品の合計の質量が使用可能な最大質量を超えないように器具を選定します。
また、サイズの基準や装着時の各ベルトの伸縮箇所・方法などは、メーカーにより違うこともあるので、使用者に合ったものを選定する必要があります。
【参考:適用サイズ表】
右の表は、身長と体重から、適合するハーネス型安全帯のおおよそのサイズを導ける早見表の一例です。 特に大きすぎるサイズの使用は避けて下さい。 なお、メーカーによっても異なる場合がありますので、購入時に確認が必要で す。 (右はサンコー株式会社の例) |
3.墜落制止用器具の装着
- 取扱説明書を確認し、安全上必要な部品が揃っているか確認します。
- フルハーネス型については、墜落制止時にフルハーネスがずり上がり、安全な姿勢が保持できなくなることのないように、緩みなく確実に装着します。
また、胸ベルト等安全上必要な部品を取り外さないこと。
胴ベルト型については、できるだけ腰骨の近くで、墜落制止時に足部の方に抜けない位置に、かつ、極力、胸部へずれないよう確実に装着します。 - バックルは正しく使用し、ベルトの端はベルト通しに確実に通します。
バックルの装着を正確に行うため、ワンタッチバックル等誤った装着ができない構造となったものを使用することが望ましいです。
また、フルハーネス型の場合は、通常2つ以上のバックルがあるが、これらの組み合わせを誤らないように注意して着用します。 - ワークポジショニング用器具は、伸縮調節器を環に正しく掛け、外れ止め装置の動作を確認するとともに、ベルトの端や作業服が巻き込まれていないことを目視により確認します。
- ワークポジショニング作業の際に、フック等を誤って環以外のものに掛けることのないようにするため、環又はその付近のべルトには、フック等を掛けられる器具をつけないようにします。
- ワークポジショニング用器具は、装着後、地上において、それぞれの使用条件の状態で体重をかけ、各部に異常がないかどうかを点検します。
- 装着後、墜落制止用器具を使用しないときは、フック等を環に掛け又は収納袋に収める等により、ランヤードが垂れ下がらないようにすること。
ワークポジショニング用器具のロープは肩に掛けるかフック等を環に掛けて伸縮調節器によりロープの長さを調節することにより、 垂れ下がらないようにします。
【装着方法】
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