【第5章】第3節 墜落による労働災害防止のための措置
1.宙づりになってみる
実技
ショックアブソーバのついていない短いランヤードを使用して宙づりになってみましょう。適当な部材を使用してⅮ環でつられてみます。
胸や腹、股間に痛みがあれば、装着方法が適切ではないことになります
※地上又はこれに準ずる足場のしっかりした所で、自分で立つことができる高さであること、及び補助者が最低2名以上いる条件で行いましょう。
(宙づりになった被災者は、他に足掛かり等が無い場合自力でロープを登ることは出来ず、引き上げるためには、4人以上の救助者が必要とされています)
2.墜落時の措置
- 適切にハーネス型墜落制止用器具を使用していても、墜落した時に救出に時間がかかると、腿ベルトで大腿部が圧迫され血流が悪くなり場合により血栓が発生し心臓等に大きな障害を起こすことがあります。
- 墜落した時は、
(1)大きな声で助けを呼ぶ。携帯電話等で仲間などに連絡をする。
(2)腰道具など、重量のあるものは声を掛けながら外してしまう。
(3)自力で逃げられるか考える。
(4)自力で脱出できない時は大腿部の締め付けを軽減する方法をとり救助を待つ。
【締め付け軽減例】
※墜落時の大腿部の締め付けを軽減する補助スリング的なものは商品化されています。
また、ナイロンスリングとカラビナ等があれば同等の効果が期待できます。
実技
宙づりになることが出来たら、大腿部の締め付けを軽減する方法などを試してみましょう。
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